世界観のスケールだけでなく、短いページながらも、映像的演出、空間を感じるアクションシーン、リアリティかつミリタリー感あるメカや小物のデザインなど、構成力と作画センスの高さの分かる見どころが詰め込まれている点は高評価。受賞作はジャンル的に難しい面もあるが、続きが読みたくなるマンガとしてしっかり成立している。第一回のグランプリに相応しい作家として今後の活躍に期待したい。(編集長・松崎)
「婚活区」の異常性の描写には物足りなさもあり、一定の課題は残るものの、光がこの場所でどのように自分のための人生を獲得していくのか、応援しながら見届けたい気持ちになれた。描きたいテーマを物語とキャラクターに落とし込む安定した力量を感じた。(副編集長・野上)
『魔法使いセロー』 黒生・赤池真実
『悪霊喰るめ』 娜々(ダダ)
『ロックは死なない』 guppy